2017年02月16日

重力を制する者だけが、地蔵を脱出する。

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ナンパ入門者がナンパを始める際に、最初の疑問は「なんて声かけよう?」だ。

つまり、台詞を求める。そして、そんな台詞はネット上にもゴロゴロ転がっており、
答えには事欠かないだろう。むしろ情報が多すぎるため、絞らないとダメだった。

なぜなら選択肢が多いと、現場で迷うから。そして、あれもこれもと、試したくなり、
ちょっとやっては「この台詞は使えない」と決めつける。そもそも人に話しかける、
基礎さえないというのに、すべてを中途半端に頭に入れ、迷い、そして自滅する。

結局のところ、弱者の戦い方とは、選択肢を捨てて、1つに絞ることだ。あたかも、
ケンカの弱い男が、ひたすら1つの攻撃パターンだけを練習して勝つような感じ。

中途半端なものは、一切いらない。確実なものだけを使おう。これが「型」である。





そこで、声かける時の台詞を選び、何度も練習し、実地で試していくのが「型」稽古。

台詞は体にしみ込ませてるため、これだけで、ある程度、声はかけられる。ところが、
これで10人以上に声かけようとすると、なかなか難しい。いや、ボコボコにやられる。

やたら動揺したり、萎縮したり、苦しむことになる。なぜならナンパは、たんに台詞さえ
覚えれば何とかなるものじゃない。語学とは違う。学問という、頭でっかちなものとは、
まったく逆であり、むしろ身体的な修行を主にする武術に似ている。言葉だけじゃダメ。

トーク部分の話術でいえば、言葉というのは、皆に共通して理解できる明らかなもの、
つまり「陽なる空間」に属する。しかし、人それぞれは個人的な自分だけの内面空間
を持っていて、こちらの「陰なる空間」も訓練しないことには、ナンパはボロボロになる。

ゆえに、台詞を何度も練習し、安定化させるように、この「陰空間」も安定させることで、
初めて地蔵は脱出できる。そして、ここで出てくるのが「重力」である。重力を利用して、
自分の中心軸を作る。この地上で最も安定した力を使い、不動の魂を手に入れるのだ。

posted by 家元 at 15:03| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする