2017年06月30日

準備ナシで動くこと!(声かけの最終形態)

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ここ数ヶ月は、「声をかけようとしない」ことを、最大のトピックスにしてきましたが、
実はこれは、あまり人気のないテーマでした。なぜなら、初心者にはピンとこない。

「声をかけないようにして、声かける」なんて、言葉遊びにしか聞こえず、退屈です。

しかしベテラン勢からは、意外な程、猛烈な支持がありました。特に有名らしい(?)、
「プロの某ナンパ師」の方からは、人には言えなかった長年のスランプから脱せた!
と、涙を流さんばかりの報告をいただきました。それほど、盲点中の盲点なんですね。

残念ながら掲載許可はもらえませんでしたが、支持してくださった方々には共通して、
意識的、無意識的に、ナンパにウンザリしてる、飽きてる、っていう傾向がありました。

なので、このエネルギーをゼロにする、「陰」なる声かけは、上級者向けかもしれない。


しかし、中級者の方や、地蔵になりがちの方も、もう一度、考えてみてください、原点を。

結局、最初の最初は、普通に生活してて、気になる女性や可愛い子が現れたら、ただ、
スッと声かける、話しかけてみる、ってこと位が出来ればいいな、から始まったはずです。

何もストイックに、ノルマを決めて、ガンガン声かけまくろう!とか、どうでもいい相手にも、
練習だからと、声かけたかったのではないはず・・。ところが、いつの間にか、声をかける、
そのこと自体が目的になり、無理するようになる。そうして、これを止められなくなります。

なぜなら練習しておかないと、普段、いざという時に身が固まって、声かけられなくなるし、
やはり止められません。とはいえ、どうですか?日常で、可愛い子が不意に現れた時に、
ちゃんと声かけられますか?結局のところ、心の準備がないから、動けやしないのでは?

これが盲点で、本当のイイ出会いは、こちらが準備していない時に限って、起こるのです。





つまり、我々は準備していない時にこそ、いざ、サッと動けるようにしておかないといけない。

それが出来なきゃ、無意味です。武術の世界もそうですが、敵はスキを突いて襲ってくるし、
その時に、「心を整えるから」「準備体操するから」とかいって、待ってもらうわけにはいかず、
すぐに殺されてしまう。だから武術ではスポーツと違って、準備なしに動く訓練をするのです。

一歩間違えれば死ぬわけなので、文字通り、真剣に稽古する。同様に、ただのナンパである
「和術」の世界でも、瞬時に動けるように、普段から稽古を重ねます。真剣を持つかの如くに。

だから「声かけないように」するわけで、そうして出来るだけ、準備ナシの状態に近づけておき、
そこからパッと瞬時に声かける。つまり気合いを入れる「間」さえ与えずに動き、力を使わない。

ここで必要なのはスピードですが、勘違いしてはいけない。瞬時に動くとなると、体に力を入れ、
ガッ!と本当に素早く、派手に動く人がいますが、そんなことしたらアウト。その瞬間、目立つし、
パワーも使うし、実際のところ、これではタイミングが遅れてます。まだまだ準備してしまってる。


例えば、武術では、動く時には「溜めを作らない」という決まりがある。地面を足で蹴ったりして、
バッ!と動こうとすると遅くなり、殺られます。つまり筋肉を使うと、パワーが溜まって、遅くなる。
だから筋肉など、ほとんど使わず、サッとストレートに重力を利用して、全身で一気に移動する。

また、敵を殴るにしても、ボクシングのように、体をねじって、いったん筋肉を縮めて、溜めた後、
その力を使ったりはしない。それでは遅くなり「あっ、攻撃してくるな」とバレるからです。ゆえに、
敵が攻撃しようとした、その「起こり」を捉え、その直前に相手に入り、スピードで無力化します。

この「溜め」を作らない素早い動きというのは、外側から見ても、速くは感じません。攻撃された、
その敵当人も、なぜ自分が圧倒されたのか?わからない。いつの間にか、負けている感覚です。

だからナンパの声かけでも、バッ!と派手に動いているうちは、「溜め」を作って、筋肉で動いて、
まだまだ未熟です。ちゃんと身についたなら、ほとんど動かず、声かけています。こちらの意図、
「声かけよう」という思いが消え去り、あまりにも自然で調和されており、周囲にも目立ちません。

かつて一世風靡した、芸人の「HG(ハードゲイ)」が、腰を振りながら、その速度を上げていくと、
今度は速すぎて、ゆっくり腰を振ってるように見える、というネタがありましたが、まさしく同じで、
あまりに素早い決断による、「陰」なる声かけは、ごくごく自然に、ゆったりとして見えるわけです。

posted by 家元 at 16:29| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする